ドドドドボクブログ

ゼネコンマンが散歩中気になったものとか読んだ本を紹介するブログ

【土木】清水建設eスポーツ賞金を一部負担

ゼネコン大手4社の中でも、一般の方が一番「聞いたことある」と言うのは清水建設ではないでしょうか。

テレビ東京の世界の果てまでイッテQを見ていると必ずCMが流れますし、なによりも子どもたちが歌う「いつかきっとでっきる~よね~♪」っていう歌が頭に残る。企業を知ってもらう、企業のイメージアップを図るという意味で、あのCMは実にうまいなと思います。

 

現場監督と建設作業員ってどう違うの

ゼネコン社員が現場で何をしているのか知っている方はあまりいないように思います。答えは施工管理(所謂現場監督)なわけですが、現場監督と建設作業員って何が違うか説明できる方は更に少なくなるでしょう。

 

簡単に言うと、下記の通りです。

●現場監督

.現場でものを造る際にどう造るか考える人(いつから、何をつかうか等)

.工事中の品質管理(所定の品質を得るために定めた施工計画通りにものが作られているか確認・是正する)

.工事中の工程管理(予定通り工事が進んでいるか確認・是正する)

.工事中の安全管理(作業員の方々が危険行為をしていないか確認・是正する)

他にもいろいろありますが、大雑把に言うとこんな感じです。

 

●建設作業員

.職長の指示の下、実際にものをつくる(実際に足場を組んだり、鉄筋を組んだり、大工さんなんかもです)

.どう作業すれば、所定の品質を満足した上で効率的に作業がでいるか考え実践する

 

建設会社で働いていると聞くと、多くの方はこちらをイメージするのではないでしょうか。

仕事の立場上、現場監督は建設作業員の職長さんに色々お願いしますが、どちらが上でどちらが下ということはありません。

 

ゼネコンの抱える問題

 上記のようにあまり世間に知られていない現場監督という仕事。そのせいか、年々志望する人が減っているようです。少子化とのダブルパンチなのでしょう。

 ここで清水建設の話に戻りますが、これから働く若い方々に会社を知ってもらう、どんな仕事をしているのか知ってもらうという機会がすごく大事になるのです。清水建設はここにすごく力をかけているのだと思います。上述したイッテQは、みやぞんさんやガンバレルーヤさんなど新しい風を吹き込んで、大学生、中高生でも多くの方が視聴しているのではないでしょうか。また、eスポーツにおいても、ファンの方はプロを目指している人やそのゲームが好きな大学生、中高生なのではないでしょうか。

少子化でどんどん牌が小さくなる将来の働き手に対して、今どんな宣伝をすれば目に触れる機会が増えるかということを戦略的に考えているように思います。

eスポーツは特にこれから伸びていくであろう競技なので、先行投資としての芽もあるのではないでしょうか。

 

③現場監督のやりがい

 やり方は会社それぞれだと思いますが、毎年新しい方に入ってきてもらわなければ会社は存続できません。

建設ってずっと需要はなくならないと思うし、誰かが使うものを造っているので非常にやりがい(この言葉を使うとブラックっぽくなるけど、この言葉よりしっくりくる言葉がない)があります。現場監督やってて良かったと思うのは下記の通り。

.作ったものが世の中に形として残る(地図にも載る)

.作るものの将来像(誰がどう使うか)がわかりやすく、時にはそれがモチベーションとなる

.いろんな職種の方、年齢のかたと話す機会があるため仕事以外のことも知見が広がる(多くがパチンコとか風俗とかですが。。笑)

.給料が良い

.様々な土地で働ける鵜(人によってはデメリットでしょうか)

 

デメリットは下記の通り。

.残業多い(近年改善してきている。弊社は少なくとも4週6休)

.なかにはいる喧嘩ふっかけてくる作業員さんもいる

.古い世代の上司だと、いまだに根性論&理不尽(さすがにもう見なくなってきていますが)

.肉体的にきつい(作業こそしませんが、日中はほぼ外でしたので)

 

ざっと書くとこんなところでしょうか。

辛いことも多いですが、モノができた時の感動は一入です。

 

このブログを目にする人は非常に少ないかもしれないけど、ちょっとでも建設業に興味を持ってくれる人が増えれば幸いです。

 

【雑】COMP 完全食

完全食ってご存知ですか?

健康を維持するために必要な栄養をすべて含んだ食品のことです。

 

そんなものあるの?って思う方もいるかもしれませんが、あるんです。

 

 

プロテインみたいに粉タイプのものを溶かして飲むタイプ

・グミタイプ

の2種類があります。

 

私は粉タイプを牛乳に溶かして飲んでいますが、実際に健康に良さそうです。

残業で帰宅が遅くなり帰宅が22時過ぎなんてときに、それからご飯を食べると翌朝胃がもたれていることがあったので、そんなときはCOMPを飲んでいます。

内臓が疲れない(?)からか、翌朝すっきり目覚められます。

 

飲む量でカロリー数を調整しやすいのもメリット。

ついつい夕飯を食べてしまいがちなので、夕食をCOMPに置き換えるだけで体重が落ちていきます。

ダイエット中は大体400kcal程度になるように飲むのですが、結構飲みごたえがあって空腹で寝れない・・・なんてこともありません。

 

仕事が忙しくて夜ごはんは毎日カップラーメンなんて方や、毎日ラーメンとか中華とか偏食な方にはおすすめです。

3年前にCOMPを飲んでおけば痛風にならなくて済んだかもしれないなぁなんて思っています。。。

 

8000kcal分で7000円程度なので、1食400kcalとしたら350円程度です。

これを安いと感じるか高いと感じるかは人それぞれだと思いますが、健康志向の方、ろくな夜ご飯を食べられていない方には是非おすすめです。

 

【雑】衣替えについて

弊社は10月からネクタイ・ジャケット着用がルールです。

何この文化?なんでよーいドンでみんな同じような恰好せにゃならんのだ!衣替えなんてなくなれ!誰が始めたんだ!

 

と思っていたらアンサーブログがありました。

すみませんが勝手にリンクを貼らせてもらいます。

(了承とってからじゃないと貼っちゃダメなんてルールないよね・・・?)

 

nihonnofusyu.com

 

衣替えの歴史的な変遷が完結にまとまっています。

勉強になりました。

 

が、なぜ今も続けているかという所は他のサイト等、どこを見てもしっくりする理由は見つかりませんでした。

なんとなく、みんな同じ格好の方が統率がとれるとか右に倣えの精神みたいなのが強いんでしょうか。

 

典型的な思考停止で嫌ですが、どう変えていけばいいんだろう。

しがないサラリーマンなので会社に歯向かうつもりはないですが、こういうところから変わっていけばもうちょっと風通しの良い社会になるかもしれませんね。

 

自由な格好のオフィスの方が生産性が高い!っていう論文ないかしら。

【土木】小口径鋼管杭

土木と言いながら建築だ。

家の近くで小口径鋼管杭が打たれていました。

10月の宅地系の資格試験に向けて、ちょうど杭だの基礎だのの勉強をしていたので、思わずパシャリ。

地面からにょきにょき生えてるやつです。

 

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こいつの役割は、この上にできるであろう家を支えることです。

地面って普段歩いているくらいでは気にならないかもしれないけど、柔らかいやつは柔らかいのです。

人間の体重の10倍とか100倍とかの重量が乗ると、圧縮して地面が沈下してしまうのです。

 

大概ちょっとやそっとじゃ圧縮しない硬い地盤が地中深くにあります。

そこまで杭を打ち込んで家を支えてやることで、傾かない家に安心して住めるわけです。

※なんでもかんでも杭の上に乗せれば良いというわけでなく、家を支持するのに十分良い地盤であれば別のもっと安価な方法があります。気が向いたら書きます。

 

プリンの上に積み木を置くと、ちょっとプリンはへこみますよね。

でもプリンの容器の底まで届くよう短く切ったストローを4、5本刺して、その上に積み木を置けば、ストローが積み木の重さを負担してプリン自体はへこまないわけです。

これと同じ話がもっと大きなスケールで起きているわけです。

 

自分の勉強も兼ねて街で見かけた建設物も今後紹介していきます。

【本】『死ぬこと以外かすり傷』

 

 

まず、「はじめに」でやられた。

・おっさんが言うことはすべて聞かなくていい。その代り、誰よりも動け。

・何をやりたいか、何をやっているか、明確に答えられる人間であれ。

・狂え。生半可な人間が何も成し遂げらえないのは、いつの時代も変わらない。

 

本編が始まっていないのにとてつもない熱量。

これは読み切らねば、今読み切らねば、と1度も閉じずに読み切りました。

読み進めるが全然熱量が衰えない。それどころか増していく。

箕輪さんがいかにやりたいことをやってきたか、どれだけ狂いながらやりたいことをやれるようにしてきたか、その片鱗に触れられる1冊。

 

以下、心を打ちぬかれた箇所。

 

「3歳児レースに勝ち残れ」

・世の中にインパクトを与える人は、3歳児にように本能丸出し、好奇心むき出し。やりたいことをすぐ実行に移せる。

・一方、多くの人が学校に洗脳され、会社に飼われ、常識という概念を植え付けられ「ありのままの自分」を捨てる。破天荒な人生は小説や映画の主人公に任せ3歳児レースから脱落していく。

・テクノロジーの変化がかつてないほど速い今の時代において、強いのは圧倒的に前者。

 

なにも疑問を抱かず学校教育を受けてきて、いい大学に行っていい会社に入るのが良いことだと思っていました。

(ようやく最近違うと思い始めてこの本を手にしたわけですが)

志望してた会社に入り今の仕事に不満はないですが、一体何年本能丸出しになっていないんだろう。熱狂的になにかにはまっていないんだろう。これが大人になることだと思っていましたが、「ちげえよバカ!周りに飲まれてんじゃねえ!」と言われた気分。

30代だからって、妻子持ちだからって、「自分の楽しい」に蓋をして世間でいうところの「落ち着く」って状態になる必要ないですね。

もっと楽しも。

 

「ブランドを稼げ、未来を稼げ」

・金を稼ぐだけが仕事ではない。金以外のものを稼ぐことに意識的であれ。

・会社の信頼と実績、設備は会社員であることのメリット。個人では成しえないスケールで動くことも可。

・会社ではメリットを享受しつつ、自分のブランドを稼ぐ。

 

個人的にはこの話が一番衝撃。

今の2、3倍の収入が欲しいと考えたときにサラリーマン辞めるしかないと考えていましたが、こういう方法もあるのか、と。

やりたい仕事がやれているし、自己実現にもつながっているので今の仕事を辞めたくない。でももっと収入欲しいなと思っていたので、1つの答えをもらえました。

業界では名の売れた会社なので、それこそ社内で実績を積めば自分自身のブランド力も高まるはず。

資格取得講座とか同じ業界を目指す後輩へのアドバイスとか、色々サロンのネタもあるな。

ブランド力向上に狂お。

 

「努力は夢中に勝てない」

・やらされるのではなく、好きなことをやれ。

・今ほど挑戦する人が楽しい時代はない。死ぬこと以外かすり傷と叫びながら、ただ狂え。

 

やってやります。

【土木】「2018年9月6日北海道胆振東部地震の被害調査速報会」

9/6(木)に発生した北海道胆振(いぶり)東部地震の被害調査速報会に参加してきました。

亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災者の方々へお悔みとお見舞い申し上げます。

 

土木学会主催・地盤工学会共催で、日本を代表する大学・研究機関の方々が発生2週間で調査したことを速報という形で講演してくださいました。

 

参加した理由は2つ。

①新聞・ニュースで報じられている被害状況以上に、詳細な被害情報が得られると思ったため

清田区等で発生した「液状化」の発生メカニズムが知りたかった

 

①については、これでもかというくらい写真を見せていただきました。

思っていた以上に被害範囲が広く、復旧に相当時間がかかりそうだなという印象でした。

特に、液状化の発生した地区と震源地の厚真町の斜面崩壊の生じた箇所は、これからその地区をどういう位置づけで復旧していくのか方針を定めてからでないと、復旧の手が付けられないのではないかという印象です。

 

被害状況把握⇒調査⇒メカニズム解明⇒復旧方針策定⇒復旧 という流れでしょうか。

 

②については、まだ調査段階とのことでした。

ただ、液状化した層は火砕流堆積物と目星をつけているそうです。

軽石が細かく砕けたようなものが堆積し、砂と同じような挙動を示したのではないかと考えているようです。

一部報道で、「火山灰堆積層が液状化」と聞いていたため、「火山灰で液状化なんて起こるの?」と思っていたのですが、1つ疑問は解決しました。

 

被害全容を明らかにし、調査を経て今回の現象のメカニズム解明にいたるまではまだまだ時間がかかりそうですが、今後の報告もチェックしていきたいところです。