【土木】「2018年9月6日北海道胆振東部地震の被害調査速報会」
9/6(木)に発生した北海道胆振(いぶり)東部地震の被害調査速報会に参加してきました。
亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災者の方々へお悔みとお見舞い申し上げます。
土木学会主催・地盤工学会共催で、日本を代表する大学・研究機関の方々が発生2週間で調査したことを速報という形で講演してくださいました。
参加した理由は2つ。
①新聞・ニュースで報じられている被害状況以上に、詳細な被害情報が得られると思ったため
②清田区等で発生した「液状化」の発生メカニズムが知りたかった
①については、これでもかというくらい写真を見せていただきました。
思っていた以上に被害範囲が広く、復旧に相当時間がかかりそうだなという印象でした。
特に、液状化の発生した地区と震源地の厚真町の斜面崩壊の生じた箇所は、これからその地区をどういう位置づけで復旧していくのか方針を定めてからでないと、復旧の手が付けられないのではないかという印象です。
被害状況把握⇒調査⇒メカニズム解明⇒復旧方針策定⇒復旧 という流れでしょうか。
②については、まだ調査段階とのことでした。
ただ、液状化した層は火砕流堆積物と目星をつけているそうです。
軽石が細かく砕けたようなものが堆積し、砂と同じような挙動を示したのではないかと考えているようです。
一部報道で、「火山灰堆積層が液状化」と聞いていたため、「火山灰で液状化なんて起こるの?」と思っていたのですが、1つ疑問は解決しました。
被害全容を明らかにし、調査を経て今回の現象のメカニズム解明にいたるまではまだまだ時間がかかりそうですが、今後の報告もチェックしていきたいところです。